安価で製造できるうえに取り扱いが容易なのが利点

化学繊維の一種であるポリエステルは製造コストが低いため、大きなサイズのカーテンでも安く購入することができます。また、加工も容易なので他の素材では難しいデザインに仕上げることも可能です。家庭での取り扱いについては軽量であることからカーテンレールへの負担が少なく、シワもできにくいので見栄えの良さを長く保つことができます。速乾性にも富んでいるので洗っても短時間で乾く他、カビが生えることもほとんどありません。そのため、手軽に使用できるのがポリエステルカーテンの魅力と言えるでしょう。コーティング加工が施されている高級品なら摩擦や引っ張りにも強いので、お気に入りのカーテンを長く愛用することも不可能ではありません。

ポリエステルの欠点を正しく知ることが大切

利点が多いポリエステルカーテンですが、その一方で化学繊維特有の欠点があることも忘れてはいけません。ポリエステルカーテンは静電気が発生しやすいため、空気が乾燥する冬季は扱いが難しくなります。また、ポリエステル繊維は非常に細く加工できますが、そのために毛玉ができやすくなっています。糸くずなどの汚れが絡まるとそこから大きな毛玉が形成されることも珍しくないため、お手入れは慎重に行う必要があります。洗濯の際は静電気を発生させない効果がある柔軟剤を使うなど、快適にカーテンを愛用するための工夫が不可欠です。強い日差しに長時間当たると日焼けによる変色が生じるので、窓の方角にも気を配るのが長く使い続ける条件と言えます。